大学の講義と読書

 大学の教員は,ほとんどの場合は研究者で,その専門分野は狭い。

 研究者は,自分の取り組んでいる研究テーマは面白いと思っているし,
特に工学系の研究者は,それが社会に役立つと思って研究しているから,
ついつい自分の専門に近いことを教えようとしてしまう。

 でも大学の学科での教育は,研究者を養成するためのものではなく,
社会に出た時に役にたつような知識を広く正しく教えないといけないから
学生に教えるべき内容と,教員が簡単に教えられる内容・教えたい内容が
違っているというようなことが,けっこう起こる。

 そんな時,自分の話しやすいこと,喋りたいことだけを伝えるような
授業をやってしまうのは最悪で,学生にとっては,まあ裏切りである。
しかも学生の側には,講義を選ぶ余地がないことが多いから不幸だ。


 とは言いながら,専門外のことを教えるのは教員にとってもしんどい。
自分の専門以外の講義の準備は慣れていないから,いつも以上に時間が掛かる。
なにより,よく分からないことがあったりもするし,知識には穴もあるし,
その結果,不安を抱えながら教壇に立つことになる。

 学生からすれば,大学の教員はその道の専門家だと思っているだろうし,
こちらが不安そうな表情をして授業をしていても,お互いにとって不幸な
だけだから,とにかく自信のなさをできるだけ顔には出さないようにして,
偉そうな顔(と言うと語弊があるけれども)をして話をしているのだが,
自信のない授業をした後は,やっぱり後味が悪い。

 結局,それらの不安を打ち消すためには,いろいろ調べて知識を増やし,
自分自身の考えをしっかり持って,自信を持つしかないのである。
そんな思いもあって,日頃から出来るだけアンテナを張るようにしている。


 特に自分は本が好きだし通勤時間も長いので,目に付いた本はできるだけ
読むようにしている。最近は頼んでもいないのに,似たような本を,次々と
アマゾンが知らせてくれるし……。
いい本を見つけたら,学生への推薦図書にできるというメリットもある。


 というわけで,自分の読んだ本について,備忘録も兼ねて,書評というか,
感想文のような本の紹介を,時々は,このブログに書くことにします。

 という決意表明だけで長くなったので,今日は書評はなしです。

223-都市史の本
都市史を教えるために探して勉強した本です。いまも増殖中。

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水谷聡

Author:水谷聡
@大阪市立大学 工学部 都市学科

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