じっと我慢の時~古衣類は家で保管を~

コロナの影響で,多くの人が家にこもるようになり,断捨離でごみが大量に出ている,
という話はテレビなどでもよく見掛ける。

もう一つよく聞くのが,古布,古い衣類が余っているという話。
ときどき聞いていたのだが,最近,つづけて同じようなメッセージを見つけたので,並べておきます。

289-衣類あまり1

これは私の住んでいる高槻市の町内に回ってきた回覧板。


289-衣類あまり2

こちらは職場(大阪市立大学)の最寄り駅の近くの町内掲示板。

どちらも書かれている事は,同じで,

・新型コロナウイルス感染症拡大防止のため輸入を制限しているため,多くの古布類が国内に滞留していること,
・その為に,しばらく古布類を,家で保管しておいて欲しいこと,
が書かれている。

古布にしても古紙にしても,経済ベースでリサイクルが回っているところがあるから,
世の中に在庫がない時は積極的に回収されるが,
社会で在庫がだぶついてしまうと,保管料ばかりがかかる厄介者になってしまう。
つまりお金と同じで,回ってなんぼ,という面がある。

諸事情で回っていない時に,良かれと思って私たちが無理にリサイクルに出すと,
間に入っている回収業者やリサイクル業者が苦しんで,
結局リサイクル産業を潰してしまったり,最悪の場合,
リサイクルされずにごみとして処理されてしまったりする可能性がある。

家にこもるのは辛いけれども,外出を我慢するべき,というのと同じように,
古紙や古布をリサイクルに回すのも,今は我慢する時のようですね。
プロフィール

水谷聡

Author:水谷聡
@大阪市立大学 工学部 都市学科

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