捨てられる傘2
the-prayerさんの先日のコメントにもあるが,残念ながら傘は完全に使い捨て商品になってしまった。
大学のそばの100円ショップで見掛けました。
100円ではねえ。雨が降ったら買って,雨が止んだら捨てる,と言うのもよく分かる。何と言っても,缶コーヒーよりも安いのだから。
そうかと思うと,通勤途中の電車の駅には,宇宙人みたいなこんなものが……。
こちらは1本500円するから,簡単に捨てる気にはなれないかもしれないが,傘も自動販売機で買うものになってしまったようだ。高月先生の漫画の予言どおり。
こういう上流側(商品)を何とかしないと,ごみ箱に傘が溢れるのを止めることは出来ないだろう。
こんなこともあって,以前から気になっていた,大平一枝さんの
を読んだ。
ちょっと強引なハウツー本のような所もあったが,
”「雨が降ったらビニール傘でも買えばいいや」と思うようになると,空を見上げなくなるのが勿体ない。”
というような一文があって,なるほどと思った。
捨てられる傘1
前回紹介した高月先生のセミナー資料に,雨が降り止むと傘が捨てられている漫画があった。1983年には未来の風景,と言うことだったが,最近の漫画に「予言どおりだ」と書かれているとおり,本当に残念なことながら,ごみ箱に捨てられた傘を見ることは珍しくなくなってしまった。
大学の最寄り駅にて。傘用の袋と共に。
こちらはおしゃれな傘がごみ箱にかけられています。
捨てるのは忍びなかったということでしょうか?
場所を覚えていないのですが,撮った時期から,
「海外まで持って行くのは大変」ということなんでしょうね。
ipod touchで画質が悪いのですが,
うちの大学の,ある教室前のごみ箱。
傘が捨てられているのも嘆かわしいが
分別が合っていないのは,なお悲しい。
しかし,傘が捨てられているのは決して日本だけの話ではありません。環境問題への意識は進んでいると言われるスウェーデンでも,こんなごみ箱を見掛けました。
ウプサラ市の市民会館(のような所)の前にて。
かなり本格的な傘ですが,捨てられていました。
傘は,すっかり使い捨て商品になってしまったようです……。
以前から気になっていましたので,次回も傘の話を続けるつもりです。
ごみに関する市民セミナー2012の感想
年度末&年度始め,が例年以上に忙しく,すっかりご無沙汰してしまって申し訳ありません。
また,更新のない時も,ブログを覗いていただいた方,有り難うございます。
この間,学生がカンボジアのごみ箱の写真を送ってくれたり,2泊3日の韓国出張があったのですが,それらはいずれ書くことにして,まずは3月中旬の市民セミナーのことを。
今年(昨年度)の市民セミナーは3月の中旬(=大学生は春休みのど真ん中)ということで,学生さんの参加は少なかったのですが,市民の方はたくさん来て下さって盛況でした。80名程度だったでしょうか。
高月先生(Highmoon先生)のお話は,1982年に連載が始まった『月刊 廃棄物』の700点以上の漫画を振り返ることで,ごみ問題の歴史を振り返る,というもの。
先生は私の大学時代の恩師なのですが,これまで聞いたことのないお話ばかりで新鮮でした。
1983年に描いた漫画のとおりのごみ問題(使い捨て問題)が起きてしまっている話だとか,ごみ問題の主題が変わってきた話とか,漫画家としての話あり,科学者としての話ありで,改めてHighmoon先生の教え子であることを嬉しく思いました。中には,原発の危険性を指摘している漫画など,今となっては笑うに笑えないものもありましたが。
傘の使い捨ては,日常になりつつあります。
資料には漫画もいろいろ。
一方,中村惠子さんは,市民運動家のバイタリティ溢れるお話。こちらも十数年(以上?)に渡る実体験に裏付けられた内容で,非常に説得力がありました。配付された資料には,エコライフ実践マニュアルみたいなものも。
エコライフに繋がるノウハウが満載。
参加者のアンケート結果も非常に良好で
「Q.話の内容には満足しましたか?」という設問に対して,
「非常に満足」と「満足」を合わせると,どちらも90%以上という結果でした。
さて,最後に宣伝です。
当日の配付資料(最初に載せた緑の冊子)に,いくらか残部があります。500円(送料込み)でお譲りしますので,興味をお持ちの方は,以下のメールアドレスまで,ぜひご連絡ください。