「トイレのかみ様」のこと
「トイレの神様」で有名な植村花菜さんが結婚されたとのこと。別に個人的な知り合いでも何でもないし,彼女の歌もそれ以外には知らないのですが,「トイレ」の地位を高めてくれた1人だから,応援しています。おめでとうございます。お幸せに。
ということで,彼女の幸せに便乗して,ほとんど親父ギャグの世界ですが,「トイレのかみ」にまつわる話を。
日本の温水洗浄便座(いわゆるウォシュレット←商品名なんですが,すっかり一般名詞のように使われていますね)は大したもので,日本が大いに誇るべき技術・製品だ。海外では立派なホテルでも温水便座があることは滅多になくて(これまで台北のホテルで一度体験して驚いたことがあるだけ),海外に出ると,あの快適さ・有り難さが身にしみる。たしか「テルマエ・ロマエ」の中でも絶賛されていたと思う。
便座そのものだけでなく,携帯用ウォシュレットも快適なようだ。私はまだ使ったことがないが,先日テレビ番組で,アルピニストの野口健さんが,「携帯用ウォシュレットのおかげで,登山の苦労の8割(だったかな?)ぐらいは解決した」と言っていた。高い山で,強風・寒風の中で用を足すのは大変なことのようで,温水でお尻を洗えるのはずいぶん快適らしい。
先日,新しく赴任してきた大学の同僚が「職場のトイレをウォシュレットにしましょうよ。日本人が仕事を頑張れるかどうかは,トイレと風呂ですよ。」と力説していた。うん,分かる気がする。うちの大学は残念ながら,ウォシュレットが付いているのは,ごく一部の施設(図書館とか)だけ。これについては,完全に旧帝大(京大しか知らないけれど)に負けていて悲しい。
ところで,トイレの紙の話である。温水便座はお湯でお尻を洗うから,汚れを拭き取るためにはトイレットペーパーは使わない。発売当初は,温風で乾燥させるから紙が要らない,というような宣伝もあったような気がするが,時間が掛かったり,充分に乾燥しきれなかったりで,結局,ペーパーレスにはなっていないけれども,論文などでデータを見たことはないが,消費量は減っているような気はする。きっとメーカーはそれらのデータを持っているだろう。
では水の使用量はどうなのだろうか?温水を使って洗うから使用量が増えるように思うかもしれないが,流す紙の量が減ると,そのための水の量も減らすことができる。最近,節水を売りにするトイレも出てきたけれども,温水便座で紙を流す量が減っていることも一因かもしれない,と,今このブログを書きながら思った。
で,ここまで話が来て,ようやく海外のトイレの紙の話に辿り着く。海外へ行くと,「配管がつまるので,使った紙はトイレには流さず,脇に置いてあるごみ箱の中に捨てて下さい」,という所が結構ある。中国ではよく見掛けたし,昨年行ったギリシャでも,そんなところが多かった。もちろん衛生的には好ましくないのだけれども,トイレが詰まってしまってはもっと困るから,仕方がないのである。
ということで,日本の便座が素晴らしいのはもちろんなのだけれども,実はトイレの排水が流れていく,下水道も日本のそれは素晴らしいんですよ,というのが,今日の写真と書きたかった話です。
ギリシャ・クレタ島のホテルか,観光地のどこかにあった貼り紙。
「トイレに紙は捨てないように」
一番上がギリシャ語,真ん中が英語,一番下はドイツ語?
おむつ用のごみ箱~のぞみにて
昨日は東京出張。先週の金曜日も出張で2週間続いての東京だったが,ずいぶん久しぶりな印象。調べてみると,11/28以来だったから約2ヶ月ぶりだった。
ついでに東京出張の回数を数えてみたら,今年度は,10回ぐらいで,かなり少ない。昨年度は,年間で30回近く東京へ仕事で行っていた。しかも委員会や研究報告会などは年度末に開催されることが多いので,去年度の12月~3月頃は,毎週東京に行っているような雰囲気だった。それと比べると,今年はかなり少ない。体は楽で良いけれど,1ヶ月に2回ぐらいは,仕事で東京に行きたいと思う。
とは言え,仕事で行っているのだから,仕事での議論を別にすれば,遊びのような楽しみがあるわけではない。
学生時代は東京へ行く機会などはあまりなかったから,高校時代の友人と会ったり,せっかくなので神田の古本街へ出掛けたり,ということをしたものだが,会議の場へ直行して直帰するだけだから,東京でも大阪でもほとんど変わらない。
ただ違うのは,のぞみに2時間半ほど揺られていくことだ。パソコンを持って行って時々うとうととしながら,メールをチェックしたり,仕事をするのが最近のパターンになっている。
ところで,2時間半ぐらいだとトイレに行かないことも多いが,昨日は懇親会があったこともあってトイレを利用したら,最寄りのトイレが,赤ちゃん対応のものだった。
これです。
実にコンパクトにいろいろまとまっています。
こういうのを作るのは日本人は得意ですね。
これがおむつ用のごみ箱。
旅先だからというのもありますが,おむつは使い捨てになりましたね。
おむつを替えるためのベッドや小さな子供を座らせておける椅子も
完備されています。
写真はipod touchで撮ったのですが暗いところでは全くダメですね。見苦しくてすみません。
センター試験も無事おわり
大学の教員というのは,基本的に自分の好きなことだけを学生時代からずっと続けていることを許されているわけで,とても恵まれた職業だと思っている。しかし,嫌な仕事もしないといけないのは,社会人としては当たり前である。
一口に嫌な仕事といっても,まだましな仕事もあれば,とても嫌な仕事もある。大学教員にとって,とても大切なのだけれども,本当に嫌な仕事が大学入試の監督である。
入試などと言うのは,つつがなく終わって当たり前で,トラブルがなくても褒められないし,ちょっとでも間違いがあると叩かれる。なんとも割が合わない。
特に大学入試センター試験は,日本全国で60万人近い人が一斉に受ける試験で,全員に平等に受けてもらうことが前提となっているから大変だ。受験生に対して話しかける言葉なども入試センターから一言一句指定されているし,小さなトラブルが起きたときも,自分たちでは決して判断できず,大学の入試本部や入試センターに判断を仰ぐことになる。
自分が受験生の時には(共通一次だったけど),「どうしてこんなに同じことばかり何回も聞かされるのだろう」と思っていたのだけれども,実施する側になると,その事情がよく分かる。
まあ何より受験生が真剣に取り組んでいるので,それには応えないといけないと思うけれども,”教室内で一箇所に留まっていると特定の受験生に妙なプレッシャーを掛けることになるからいけない”とか,”巡視に歩き回りすぎて靴音を立ててはいけない”とか,いろいろな注文を付けられて,監督している方も大変なのである。
今年は,担当した教室が150人も受験する大教室だったけれども,大きなトラブルもなく無事に終わってくれた。私は自宅が遠く,電車の事故なども怖いので,金曜日の夜から2泊3日で研究室に泊まり込んのだが,そんな努力も報われて,やれやれである。
受験生の人たちも結果が良ければいいのだけれども,どうだったでしょうか。
教室を出た所に置かれているごみ箱。
上の貼り紙がセンター試験仕様。
みなさん,きちんと持ち帰ってくれましたか?