当て字とごみ箱
日本語というのは,当て字の得意な言葉だ。
通勤の時に見掛けるスポーツ新聞などは,当て字だらけだが,にやりとさせられることも多い。
このブログを始める前に作っていた本家のWebページ(ごみ1616.net)に載せていた文章を転載する(一部,改行等を修正)。
「護美箱」の話
日本語というのは「当て字」の得意な言語で,スポーツ新聞の見出しなどは当て字のオンパレードである。
先日 ”藤川,痛恨の一泣!” などというのを見かけたが,「泣」を「きゅう」と読む単語などは「号泣」ぐらいしか思い浮かばない。つまり「泣」をみても普通は”きゅう”とは思わないのである。
ところが「痛恨の一泣」となっていればほとんどの人は読めるだろう。まず”痛恨の一球”という言葉が頭に浮かび,続いて「泣けるほど厳しかったんだな~」というイメージが浮かんでくる。
これはなかなか高度な文章表現と言えそうだし,「泣(きゅう)」の読みを確認させる効果もあるようだ。もっとも,この手の表現を使いすぎると,文章の品が無くなるが……。
子供の時に見て,いたく感心した当て字に「護美箱」というものがある。「護」は結構難しい字だったが,ごみ箱であることは容易に理解できたから「ごみばこ」とすぐに読めたのだろう。ごみ箱は確かに「美を護る箱」だから意味的にもピッタリで,全くうまい字を当てたものだと感心したものだ。
しかし,これなども「護美箱」だから成立するのであり,箱がないと「ごみ=美を護る」でとたんに意味が通らなくなってしまう。当て字というのは,意味をよく考えた上で当てる必要があるようだ。
で,子供の頃に見たはずの,この「護美箱」を探していたのだが,先日の東京観光でようやく見つけた。
浅草で自由散策をしていると,いい雰囲気のごみ箱が……。
思わず声を上げました
2分別。木で出来ていて良い感じです。
東京スカイツリー
新学期が始まった。授業が始まったので,その準備に追われている。
2月の初めに授業が終わり,この2ヶ月ほどは,報告書作りやら,卒業・入学関連の業務やら,さらには今年は出張もかなりあって,たいそう忙しくしていたのだけれども,授業に関してはすっかり春休みボケである。毎週やってくる講義の資料を準備するのは,毎年のこととは言えそれなりに大変で,ペースを掴むまでは,まだしばらくバタバタしそうだ。
ところで3月に春休みを利用して,家族で東京観光に行ってきた。最近は東京出張も多く,数えてみたら去年は出張で30日ぐらい東京にいたのだが,基本的には仕事先に直行して直帰するから,ゆっくり東京を観光する,などという機会はない。今回は「はとバス」に乗った1日東京観光をしたが,知らないところが多くて,面白かった。
浅草,皇居,国会議事堂,東京タワーと回ったのだけれども,いまの東京観光というと,やはり何と言っても東京スカイツリーである。
昔の「武蔵(むさし)のくに」にちなんで,634mなのだとか。
3月末で,桜はまだでした。
手前に見えるごみ箱はこちら。
光が反射して,見にくい写真になってしまっていますが
左は「燃えないゴミ カン・ビン」のごみ箱でした。
あちこちで撮り溜めたので,しばらく東京のごみ箱です。