学生の試験から2~馬車によるごみ収集

 またしばらく間が空いてしまった。お盆休みを利用して12年ぶりに北京観光に行ってきた。新しいごみ箱も見たし、ごみの分別の実状はいろいろ興味深かった。またこのブログで紹介します。

 

 さて学生の期末試験の話をもう少し。「都市資源リサイクル工学」の試験は6年目だが、毎年、授業の1回目に期末試験の試験問題のごく一部を公表することにしている。

「この半期の間に,新聞に掲載された,廃棄物やリサイクルに関する記事の切り抜きを示し,その記事の内容について,意見を述べよ。」というものだ。

 こちらの意図としては、

・ごみやリサイクルの問題はリアルタイムでいろいろ動くから、アンテナを広げてもらう。

・最近の学生はあまり新聞を読まないので、新聞を読む習慣を付けてもらう。

などのつもりで、期末に実施する授業アンケートでも「これを機会に新聞に目を通すようになりました」といったことを書いてくれる学生もいる。

 

 しかし実は私にとっても、一つ大きなメリットがある。授業のネタにするために、ごみに関連する新聞記事を見つけたらスクラップ(pdf化)しているのだが、それを効率的に集めることが出来る(笑)。学生も50人もいると、新聞の種類もさまざま、興味もさまざま、こちらの気付かなかった記事を教えてくれるので、非常に助かる。始めた頃は、示し合わせて同じような記事ばかり持ってくるかもしれないと心配していたが、予想以上にいろいろな記事が集まって読んでいて楽しい。

 

 今年おもしろかったのは、読売新聞にあったベルギーで馬車を使ってごみを収集をしているという記事

”ベルギーの首都ブリュッセル北部のスカルビーク区が、昔ながらの2頭立ての馬車を使ったゴミ収集を始めた。温室効果ガスを排出する自動車の使用を避けながら、愛嬌(あいきょう)たっぷりの馬をマスコットに仕立て、横行するポイ捨ての防止もアピールしている。
区は、隣国フランスの事例を参考に、ゴミ収集トラックを新調する代わりに馬車導入を決定。馬小屋の建設費も含め5万ユーロ(約560万円)を投じ、6月下旬に試験運用が始まった。
自動車ならガソリン代や維持費、保険料など年間約3600ユーロがかかるが、馬なら2頭のエサ代など約2000ユーロで済む。”(以下、略。写真もあります。)

 

 作業効率などを考えると、単純にコストが下がる、とは言えないと思うが、ごみが注目されることで、ポイ捨て防止効果はあるかもしれない。答案の採点は結構疲れる作業なのだが、こんな記事が紹介されていると、ちょっと疲れがとれて嬉しい。

 

2003年留学していたデンマークで見掛けた馬車の荷台。

何を運んでいたのかは分かりませんが、現役でした。

右の方に、かろうじてごみ箱が写っています。

 

 

プロフィール

水谷聡

Author:水谷聡
@大阪市立大学 工学部 都市学科

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