原発事故と放射性物質の半減期
震災と原発事故がひどくて,なかなかごみ箱のブログを更新する気分になれないのだが,原発関連でコメントを(間違いがあれば,ご指摘下さい)。
放射性物質の拡散が避けられない事態になってから,テレビでは「安全だ」という論調のコメントが多いような気がする。不必要に危険性を煽るのは良くないが,と言って,危険性のあるものを安全だというのも問題だ。
東電・政府などは,とにかく客観的な事実(具体的には数値のデータや,起きていること)を速やかに提示すべきだし,専門家は,素人が判断しやすくなるように,できるだけ分かりやすく解説するべきだ。そして,住民は,それらのデータを基に,各自の判断でどうすればよいのかを判断する。それこそ自己責任である。ただし,住民の自己責任を求める以上,正しい事実と分かりやすい解説を出すのが,当たり前のことだろう。
専門家の解説の中には首を傾げたくなるものも多いが,正しいけれども気になったことの一つに「半減期」のことがある。放射性同位体が崩壊して半分になるまでの時間のことで,「放射性ヨウ素の半減期は8日間である」などとしきりにマスコミでも言われている。
これを聞くと,「8日で半分になるなら,16日で無くなる」ような気がするかもしれないが,それは大きな間違いで,16日たったら,半分の半分になるから,1/4になるのである。さらに8日が過ぎると,さらに半分で1/8になる。2を10回掛ける(2の10乗=2×2×2×2×2×2×2×2×2×2)と1024になるから,「半減期が10回過ぎると,元の大体1000分の1になる」というのが,学生時代に聞いた覚え方で,分かりやすいのではないかと思う。
新年度を迎えて,ごみの分別ガイドブックが届きました。
こちらの半減期はどれぐらいでしょうか?