トイレの神様
昨晩「探偵ナイトスクープ」を見て知ったのだが、「トイレの神様」という歌が流行っているらしい。植村花菜さんのブログを見ると「探偵ナイトスクープの影響力のすごさに、一晩明けて改めて驚いている今日この頃 (中略) 昨日のテレビで私の事を知って下さった方がたくさんいらっしゃるみたいで」とあるので、知らなかった人は他にも多いみたいだが、トイレやごみの話が取り上げられた歌というのはそれだけで嬉しくて、収録されているCDを入手したくなった。トイレ掃除の話だったので、中学だったか高校だったかで教えてもらった濱口國雄さんの「便所掃除」を思い出して読み返しました。ご存知ない方は、こちらも探して読んでみて下さい。
私も日頃はごみやごみ箱の話をしているが、汚い物つながり?で、トイレにも非常に興味がある。大学(大阪市大 工学部都市学科)の授業で「都市史」の中の「環境史」を担当しているが、都市の歴史を考える上で、トイレや汚物とどのように向き合ってきたのか、というのは非常に面白い。トイレや屎尿に関する本を読んでみると、西洋での屎尿の取り扱いなどにはビックリさせられる。
ところで日本では屎尿を肥料として有効利用していて、貴重な資源だった。ごみの取り扱いについて定めている「廃棄物処理法」は、1900年(明治33年)に制定された「汚物掃除法」に始まっている。ごみと屎尿の収集が地方行政の事務として位置付けられることになった重要な法律で、公衆衛生の観点から定められた物であるが、その制定に当たっては「資源として取り引きされている屎尿を廃棄物として自治体が取り扱う(=民間から取り上げる)」ということでかなりの反対があったらしい。この辺りの事情は溝入茂さんの書かれた「明治日本のごみ対策」に詳しいので、興味が有る方は是非どうぞ。
デンマークのイーエスコー城(Egeskov Slot)(上)と、
そこに展示されていた「おまる」(だと思う。)(下)。
弁当容器のリサイクル(ホッかる)
普段は昼食は学内の食堂に食べに行くのだが、授業や報告書の締切に追われていると、自分の机で弁当などで済ませたくなることが、しばしばある。そんな時はコンビニ弁当やほかほか弁当を食べることは少なく、おにぎりや菓子パンで済ませることが多い。
というのも、食べたあとの弁当容器のことを考えると面倒くさくなってしまうからである。食べ終わった弁当容器には、タルタルソースなどが容器に付いていることが多いが、そのままごみ箱に捨てると、特にこれからの季節は、腐ったり、臭いが気になったりする。と言って、流しは向かいの学生の部屋にしかない上に、あんな油を排水に流すというのが環境に良いとも思えない。そんなことをいちいち考え始めると面倒くさくなって食事が美味しくなくなるので、弁当はあまり食べないのである。
前の職場の時に、学生が大学キャンパスの環境負荷のことを調べていて、使った後で容器の内側のラップをはがすと、外箱はきれいでそのままリサイクル出来る弁当箱の話をしてくれた。その当時は、それが実在するのかどうかもよく知らず詳しく調べなかったのだが、今の職場に異動してみたら、大学生協で取り扱っていた。市販されているとは知らなかったので、実物(リサイクル容器の回収箱)を見たときには驚いた。その写真がこちら。
キャンパスではこの弁当を食べている学生もよく見掛けます。
正式には「ホッかる」といいます。メーカーの秀英さんのWebページはこちら。
昨年の秋、学会で大阪府大へ行ったときも同じ弁当を見掛けた。東大阪の会社ということもあって、大阪ではポピュラーなのかもしれない。
ところで、話がこれで終われば、ごみ箱の話ではないのだが……。残念ですが、ついでに学内のごみ箱の写真も紹介しておきます。
う~ん、リサイクルを教える教員の教育能力のせいでしょうか。