黒部峡谷に残すもの
11月半ば頃から12月の途中までは頑張って更新していたのだが,少し体調を崩したのと,年末にまとまった仕事が入ってきてバタバタしたことが重なって,最後は十分に更新が出来なかった。せめて今日ぐらいは……ということで,更新している。
大晦日にどの写真をアップすればよいのか迷ったのだが,2009年の思い出と言うことで,今年の夏に黒部峡谷に旅行したときのごみの看板にすることにした。
ごみの看板と言ったが,今読み返してみると,ごみと言うよりも,高山植物などの不法な持ち帰りへの警告が強いのかも知れない。ただ私自身は,ぱっと見て,ごみの看板だと感じた(私だけ?)。非常にシンプルで,受け手によってどのようにも取れる,重みのある看板だと思う。翌日に登った八方尾根自然研究路では,落ちていたごみをいくつか拾って帰ってきたのだが,この看板の影響も多少は有ったかもしれない。
ところで,今日は大晦日。観光地に残すのは足跡だけで十分だが,来年は,仕事もプライベートも,いろいろと実のある物を残したいものである。
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3月の終わりに始めた「ごみ箱のブログ」にお付き合いいただき,有り難うございました。今年は46回の更新でした。来年はもう少しコンスタントに更新できればと思っております。今後ともこのごみ箱ブログをよろしくお願い致します。
皆様どうぞ,よいお年をお迎え下さい。
ビンゲン(ドイツ)のごみ箱
2003年にローレライで有名なライン川くだりをした。ライン川クルーズは日本人観光客も多く,日本語の解説が流れる程である。ローレライは,川辺にそそり立っている崖で,こんな感じの所である。
旗が立っているところがローレライ。
近づくとちゃんと日本語で知らせてくれます。
この時は時間に余裕があったので,コブレンツ,リューデスハイム,ビンゲン,マインツなど,川沿いのいろいろな街を回って楽しかった。途中で古城ホテルで一泊したのも非常にいい思い出である。
ところでその中のビンゲンという街で見掛けたごみ箱がこちら。
ドイツっぽいごっつい感じのごみ箱ですね。
写真だけ撮って,中(=ごみ)をきちんと見る時間がなかったので,何の分別をしているごみ箱なのか長い間分からなかったのだが,先日,高校時代の同級生でドイツに駐在経験のあるF君からメールが届いて,その謎が解けた。
「こちらの3色のごみ箱は、瓶のためのごみ箱で、色は、瓶のガラスの色に対応しています。すなわち、緑の瓶は緑の箱に入れる、というものです。瓶しか捨てないので、捨てる入口も丸くて小さくてOK、というわけです。」
なるほど。京都に住んでいるとビンを色別に回収するなどと言うことはないし,ドイツの容器包装廃棄物の回収システムでは,消費者は細かい分別をしなくても良い,という印象が強かったので,3色のビンを分けているとは全く気が付かなかった。
と言うことで,積年の悩みが解決してF君には感謝しているのだが,せっかくならビンがきちんと分別されているか,中をきちんと見ておけば良かったと,改めて悔しい思いをしている。
有料の指定ごみ袋
応募が一社だけでは入札の効果がないので好ましくないというのはよく分かる。少しでも高く落札したいと業者が思うのは当然で,自分しか応札しないのなら,価格はなかなか下がらないだろう。
と言って,ユーザーの立場からすれば,袋の強度が弱くなるのも困る。記事には通常の強度の袋で問題が起きていない都市の声も書かれているが,過去に『「袋が破れやすい」と苦情が相次』いだと言うことだから,基準を緩和するというのは難しいだろう。何といっても市民は「有料の指定ごみ袋」を買っているのだから,破れてもう一つごみ袋を使わされることになったら不満は当然だろう。自分もユーザーだったら苦情の電話を掛けるかも知れない。
ところで,京都市が有料指定ごみ袋を導入してから4年近くが経とうとしている。あちこちに出されているごみは明らかに有料化前と比べて減っているように思うが,公共スペースのごみ箱には「家庭ごみ持ち込み禁止」の文字が増えた気がする。以前はそれほど見掛けなかったように思うのだが,有料化のせいで「家から出るごみも,お金の掛からない公共のごみ箱に……」ということであれば,あまりに寂しい世の中である。
管理者の怒りが伝わってきます。
持ち込みがかなり多いのでしょうか。
こちらはかなり下手に出てお願いしています。
あるお店の入り口付近に置いてあるごみ箱です。
家庭ごみはともかく,店頭で犬の糞を捨てる人がいるんですね。
こんな貼り紙をしないといけないこと自体が信じられませんが……。