下呂温泉「小川屋」2

 下呂温泉の日本旅館「小川屋」の続きである。ロビーを抜けて各自の部屋に向かった。部屋に入ればほっと一服するところであるが,やはりついつい部屋のごみ箱が気になるのは悲しい性である。

 

 と言うことで部屋の片隅で見つけたのはこちら。

何とも居心地の悪そうな雰囲気でちょこんとごみ箱が2つ。

 

燃えるごみと「ビン・ペットボトル・缶」の2分別。

燃えるごみのごみ箱は木で出来ていて,資源ごみの方はプラスチック製。

もう少し風情のあるごみ箱だと良かったのですが。

 

 

 ホテルや旅館などでは,ロビーや食堂には分別用のごみ箱があっても部屋には一つしかごみ箱がない所も多い。見栄えはあまり良くないごみ箱だが,2種類あるのは評価ポイントかも知れない。

 

 部屋に置いてある館内案内を見てみると,ISO14001を取得していると言うことで,環境方針が明記されていた。

 こちらが小川屋の環境方針。8年前に作成されているようです。

 

 環境方針は,5つの大項目からなっていて,

1.事業者として環境負荷の削減ならびに環境汚染の予防への取り組み

2.温泉旅館として健康環境への取り組み

3.環境マネジメントシステムの約束

4.関連法規制遵守の精神
5.責任と自覚

 とある。1,3,4,5の項目はよく見掛けるものだが,2の「健康環境への取り組み」と言うのは見たことがなく,感心した。なるほど,温泉旅館としては何より大切かも知れない。

 

 「環境負荷の削減と環境汚染の予防」では,ごみに関連することとして,

  (2)省資源のため,ゼロエミッションの推進に努めます。

  (3)食品廃棄物の発生抑制および「地産地消」に努めます。

が挙げられている。「地産地消」と言えば,夕食に出てきた飛騨牛は絶品だった。

 

 一枚めくった次のページには「宿泊客へのお願い」が。

 部屋の2種類のごみ箱と,ロビーの回収ボックスがアピールされています。

 

 うちの学生がどういう視点でゼミ旅行にこの小川屋を選んだのかはよく知らないが,ISO14001を取得していることが決め手だったとしたら立派なものだと思うのだが,さてどうなのだろう?

 

 最後にごみ箱をもう一つ。こちらはロビーから各階へ上がるエレベータの前に設置されていたもの。

こちらは洋風のホテルのようですね。

 

プロフィール

水谷聡

Author:水谷聡
@大阪市立大学 工学部 都市学科

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