インドネシア(パダン)のごみ箱2
以前もこちらで紹介したが,インドネシアのパダンと言う街に行ったときの話である。テクニカルツアーで回った郊外の観光地の庭にごみ箱があった。
金属製ですっかり錆びていたが,ずいぶん周りの状況に馴染んでいた。「SAMPAH BASAH」と書かれているのは,直訳すれば「湿ったごみ」である。
同じ敷地内には,分別用のごみ箱が並んでるところも……。少し分かりにくいが,こちらはごみを回収しやすい用にごみ箱が回転するようになっている。
「インドネシアの分別基準?」で書いたように,分別は「SAMPAH KERING」と「SAMPAH BASAH」。
この分別基準については,また改めてコメントしたいと思います。
灰皿の付いたごみ箱(ソウル)
愛煙家には申し訳ないが,煙草を吸う人の気持ちが全く分からない。健康に悪い,お金がかかる(しかも税金の割合が高い),口も息も臭くなる,他人から文字通り煙たがられる……などなど,悪い方の理由は枚挙に暇がないが,好んで吸う理由は全く思い浮かばない。そもそもメーカーが「健康のために吸いすぎに注意しましょう。」などと包装紙に書きながら売っているのも欺瞞的である。企業にしてみれば,大事な商品なのだから買ってもらわないと困る訳で「吸い過ぎると健康に悪いのですが,どうか注意しながらしっかり吸って下さい。」というのが本音だろう。国としても税収源として捨てられないから煙に巻いている訳で,どうせなら「健康には悪いですが,税収のためにしっかり吸って下さい。」とでも書いてくれれば,馬鹿らしくなって煙草をやめる人も出てくるかもしれない。
最近,JR西日本の駅と特急列車が原則として総て禁煙になった。個人的には,喫煙席に座るぐらいなら禁煙席で立っている方がましだと思うぐらいだから,全面的に歓迎しているのだが,これで電車の車両ならどこにでも座れるようになったのかというとそうではない。ときどき特急を利用するときに,喫煙席だった車両に乗り込むと,明らかに禁煙席とは空気が違うのである。車両の喫煙をやめて1ヶ月近く経つはずだが,未だにシートなどに煙草の臭いが染みついているようだ。会議などで中座した人が戻ってくると,その人から煙草の臭いが漂ってくる,などもよく経験するが,煙草の臭い,恐るべし,という感じがする。
ごみの組成調査というものがある。どんな種類のごみがどれぐらいの割合で発生しているのかを調べるために,いろいろな場所から集めてきたごみの袋を展開 して,組成ごとに分けるという調査で,学生時代から何度も取り組んでいる。夏の生ごみなどの臭いは強烈だが,経験的には煙草の吸い殻の臭いが一番きつく, あれだけは何度やっても慣れることがない。気持ち悪いを通り越して,頭が痛くなるのである。
と,いろいろ煙草の悪口を言ってきたが,本題のごみ箱の話。2年前,ソウルに行って,いろいろなごみ箱の写真を撮ってきたのだが,灰皿と一体化したごみ箱がずいぶん多いという印象を受けた。
個人的にはあまり好きではないのだが,煙草の吸い殻はポイ捨てされるごみの代表だから,ごみ箱と一体になっているのは好ましいのかも知れない。間違ってごみの中に吸い殻を入れてしまって,火事にならないようには気をつけたいものだ。
本格的な灰皿で砂が入っています。
こちらは単に吸い殻用のお皿が付いているものです。
マレーシア・ペナン島
数年前,学会でマレーシアのペナン島へ行った。マレーシア随一の観光地ということで楽しみに行ったのだが,3日間ほどの滞在であいにく天気が悪く,雨ばかりで少し残念だった。熱帯の雨というとスコールのようなものを想像していたが,実際には日本の梅雨のような雨がしとしととずっと降っていて,熱帯でもこんな雨が降るのかとずいぶん意外に思ったのを覚えている。11月の終わり頃に行ったことが一因かも知れないが,天気のいい季節にも訪ねてみたいものである。
さて,ペナン島でもいろいろなごみ箱の写真を撮ったが,今回紹介するのはこちら。ホストの大学となったUSM(Universiti Sains Malaysia:マレーシア科学大学)のキャンパスにあったもの。
なんだかポストのように見えますが……。
海を見下ろすキャンパスで素敵な眺めでした。