デンマークの国際列車のごみ袋

 ここのところ電車のごみ箱の話が続いているが,もう一つ電車絡みの話を。と言っても今回はごみ箱ではなく,ごみ袋です。


デンマークに留学していた頃,職場はコペンハーゲンの郊外にあって,下宿から留学先の研究所までは毎日,列車とバスを乗り継いで通っていた。使っていた列車は国際急行で,スウェーデンのマルメの方からコペンハーゲン空港を経由して,ヘルシンゴー(「ハムレット」の舞台となったクロンボー城がある所)まで行く列車だったのだが,これが毎朝ほぼ必ず遅れていて閉口した。駅では遅れ幅が3分刻みで掲示されるのだが,3分遅れ,6分遅れなどというのはいつものことで,15分遅れなどというのもしょっちゅうだった。娘も一緒の電車で幼稚園に通っていたが,今でも列車がいつも遅れていたことははっきり覚えているようである。

ところでその列車には各座席にごみ袋が置かれていた。こんな感じ。


 

 

 ちょうど学校の遠足で使うバスに設置されているエチケット袋みたいな雰囲気だが,向こうでは電車の中でリンゴをかじる人なども結構いて,使われているのもよく見掛けた。デザインも凝っているし材質も立派で,かなりお金がかかっているのではないかと思った。


 私は今,大阪まで列車通勤をしているが,ごみ(飲料容器やお菓子の袋など)が車内に放置されていることも多く,ごみ袋があれば便利なのにと思うこともある。特急「くろしお」では洗面所にごみ袋が置いてあるのを見たことはあるので,いろいろ調べてみると結構あるのかも知れない。


 ところで,不思議なのはこんな立派な袋があるのに,車内が汚いこと……

 



デンマークの列車や駅,線路は本当に汚かった印象があります。
一体どうしてなんだろう?

 

特急列車のごみ箱1


 前回,オーストラリアのキュランダ村で乗った列車のごみ箱を紹介した。私は電車通勤をしているし,仕事で出張する時など列車を利用することも多く,その時にはやはりごみ箱の写真を撮ってしまう。特に特急列車はほぼ間違いなくごみ箱が付いているので,新しい特急に乗るとごみ箱の写真を撮るのだが,列車の種類によってごみ箱の形もいろいろである。私は鉄道ファンではないが,列車の型式とごみ箱の関係について調べてみると面白いのではないかと思っている(既にどなたか調べておられたら,教えてください)。


 とは言いながら,列車のごみ箱はあまりおしゃれな物は見掛けないなと思っていたのだが,先日,新居浜に銅スラグの見学に行った時に乗った列車のごみ箱は素敵だった。その写真はこちら。

 

 

 JR四国を走っている特急「しおかぜ」の洗面所とごみ箱である。きれいなのはごみ箱よりも洗面所の方かも知れないが,きれいな洗面所のおかげで,ごみ箱もずいぶん洗練されて見えて驚いた。

 

 JR四国では,アンパンマン列車など,面白い列車が走っているのは知っていたが,洗面所とごみ箱のデザインにも力を入れていたことは知らなかった。ごみ箱が素敵だからこの特急に乗る,などという変わり者はいないと思うが,私などは,この写真が撮れただけでもこの特急に乗った価値があったと一人満足しながら帰ってきたものである。なかなか理解はしてもらえないとは思いますが……。

 

 

 こちらは新居浜駅のごみ箱。

燃えるごみとペットボトルが同じ区分,というのが少し気になります。

世界の車窓から

 このブログのタイトルはいろいろ考えて「世界のごみ箱から」としたのだが,気付いている人もいるかも知れないが,これはテレビ朝日の「世界の車窓から」を意識している。

長寿番組だからご存知の方も多いと思うが,世界各地で列車の旅をしながら,その土地の風景や人々を紹介する,たった3分の短い番組番組である。ところが自分が行ったことのある国が紹介されていると,いろいろと自分の旅行のことが思い出されたりして,一緒に旅をしているような気分になってくる。1回1回の放送が短時間である分,同じ列車の旅がしばらく(数週間とか)続くのだが,自分の知っている国だったりすると,続きが気になって,毎晩ついついチャンネルを合わせてしまうような不思議な魅力を持っている。

オーストラリアのケアンズに遊びに行って,キュランダ村を訪ねた話は少し前に書いた。で,そこからケアンズの町へ帰ってくるときに乗った電車がこちら。


「世界の車窓から」のオープニングで使われたこともある電車で,このショットは見覚えのある人も多いのではないだろうか。大きな滝の真ん前に駅が作られていて写真撮影の為に停まってくれたりする観光客向けの列車である。キュランダ村へは,世界最古の原生林の上をロープウェーで行き,この列車に乗って帰ってくる,というのが定番のコースらしい。機会があれば,また乗ってみたい列車である。

ところで,ごみ箱が出てこないじゃないか,と思った人は,こちらをどうぞ。室内で暗く,列車も揺れたので,ぼけてしまっているが,お許し下さい。

 



このブログも「世界の車窓から」にあやかって,細く長く続けたいものです。
 

プロフィール

水谷聡

Author:水谷聡
@大阪市立大学 工学部 都市学科

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