ソウルのサービスエリアのごみ箱
昨年,ソウルの国立保健科学研究院と大阪市立環境科学研究所が共催する国際シンポジウムでソウルへ行った。テクニカルツアーでは高速道路を使ってあちこちへ連れていってもらった。その途中で休憩したサービスエリアにあったごみ箱がこちら。
日本のサービスエリアにあるごみ箱ともよく似ている。サービスエリアでは,どこでもこんな形なのだろうか?ハングルは全く分からないのだが,絵が描かれているので,何となくイメージは湧いた。
扉を開けるとこんな感じ。中には大きなポリバケツが入っていた。
手前は煙草の吸い殻入れ。ソウルのごみ箱は,吸い殻入れ付きが多かった。
日本へ留学されていて,日本語が堪能な先生も多かったので,ハングルをメモっておいて車内で聞いてみた。その時のメモがこれ。
一番右のごみ箱は,絵からは紙ごみかと思ったが,一般廃棄物のことらしい。
いま読み返すと,最後のハングルが「PETボトル」なのか,「リサイクル」なのかよく分からない。どなたかご存知でしたら,教えて下さい。
シンガポール空港
ヨーロッパの街並み
デンマークには半年ほど留学で住んでいたし,ヨーロッパにも学会などで何度か行ったことがある。日本では,ドイツや北欧は環境問題については先進的で,ごみ問題などについても素晴らしい国々であると考えられているが,実際に行ってみると,実はそれほどでもないと思うことも多い。街中を歩いてみると,ごみのポイ捨てがけっこう多くて,街中などは日本よりずっと汚かったりするし,ごみの分別などに対する意識も決して高いようには見えない。容器包装リサイクル法のために「その他プラ(食品の包装袋)」を一生懸命洗って分別している日本人の方が,個人個人の分別意識が遙かに高いのは間違いないように思う。
それでは,ドイツや北欧が進んでいるというのは嘘なのかというと決してそんなことはなくて,例えば個人では分別の意識が高くなくても,分別・処理・リサイクル費用を製造メーカーが負担する仕組みや,きちんと対応しない人には相応の負担が掛かるような仕組みを作り上げている点で日本より遙かに進んでいるのである。
街中に落ちているポイ捨てごみの量はヨーロッパの方が日本より多いと思うのだが,街並みの美しさという点では,ヨーロッパにはかなわない。日頃はそれほど意識しないのだが,ヨーロッパの街並みを見てから日本に帰ってきて関空から「はるか」に乗ると,建物などの風景のあまりのひどさに辟易として,列車を降りる頃には悲しくなってしまう。おそらく都市計画の思想が根本的に違うのだろうが,うちの学科(大阪市大の都市学科)には都市計画や景観の専門家がいるので,何とかならないものか,今度,話を聞いてみたいと思う。
さて,これはスペインのサンセバスチャンという町に学会で行った時に見たごみ箱。
別にどうと言うこともないごみ箱だし,ごみが溢れている所などは,決して褒められた物ではないのだが,街並みの美しさがそれを補っているように思えた。
街並はきれいだし,物価は安いし,いい所でした。
他にもごみ箱がありましたが,それは又の機会に。