マレーシアの公園のごみ箱

 仕事でマラヤ大学の教授の先生を訪ねたことがある。一週間ほどの滞在だったが,間の日曜日に公園に誘われた。周辺の住民を集めて,生ごみのコンポストの講習会を開くのだと言う。マレーシアでは教授というポジションは日本の教授などと比べても遙かに高いはずで,部屋にばかりこもって偉そうにしているのかと思ったが(偏見で失礼!),休日を潰して環境保護の市民活動をしていたのには本当に感心した。
さてその時に住民達が持ってきていたごみを見せてもらうと,こんな感じだった。


 

 生ごみといっても日本の生ごみと比べると,かなり南国風。「所変わればごみ変わる」を実感した。
ところで,この講習会を行っていた公園のごみ箱は,こちら。



熱帯雨林を思い起こさせて,いい味だしてますよね。
 

犬用のごみ箱

 ごみをパッカー車で集める収集作業員の方の苦労は多い。出す人はあまり意識していないが,作業員の方がかなり苦労されているごみとして,紙おむつがあると聞く。パッカー車で集めるときにはかなり圧力を掛けて押し込むので,破裂して汚物が飛び散ることが有るそうである。昔,布おむつを使っていた頃には,トイレで汚物を洗い流してから洗濯をしていたので,汚物は総て下水へ行っていたのだが,今はごみの方に入ってきて,こんな問題も起こしているのである。

ペットの糞尿についても話は同じで,最近はペットのトイレ用の砂とかペット用のおむつなども市販されているが,これらもごみに入ってくる割合が高いのだろう。家の近所で犬を散歩させている人たちに出会うことも多いが,最近は移植ごてとごみ袋を持って汚物を持ち帰っている愛犬家をよく見掛ける。マナーは昔よりずっと良くなっているように思うが,あの汚物を持ち帰って,トイレに流しているのか,ごみに出しているのかは,ちょっと気になる所である。

さてタイトルの犬用のごみ箱だが,もちろん犬が使うごみ箱ではなく,犬の汚物用のごみ箱である。チェコで見つけた物であるが,その後,フィンランドでも同じようなものを見つけた。道路のあちこちにこれらのごみ箱が有れば,散歩をさせる方も楽だろう。残念ながら,誰がどのように回収し,どのように処理しているのかは分からず,それが少し気になっている。

 


チェコで見掛けたもの。隣には専用の袋も。

 

こちらはフィンランドで見つけました。

マルチリンガルのごみ箱2

 前回に続き,多言語で書かれたごみ箱の話である。
デンマークへの留学から日本へ帰るとき,フィンランド航空を使ったこともあって,フィンランドで1泊し,知り合いがいる研究所を訪ねた。10月中旬だったが,フィンランドはデンマークと比べて,かなり寒かったのを覚えている。
留学する前は,デンマーク,スウェーデン,ノルウェー,フィンランドは北欧の4カ国で似たようなものだというイメージを持っていたのだが,これは大きな間違いであった。デンマーク,スウェーデン,ノルウェーは,言語も非常によく似ているが,フィンランド語は全く違う。そんなことがわかるごみ箱がこれ。

 

 

 前回紹介したのはごみの種類が多言語で書かれていたが,今回は「ありがとう」と3カ国語で書かれている。
KIITOSはフィンランド語,TACKはスウェーデン語,デンマーク語,ノルウェー語(いずれも共通),THANK YOUはもちろん英語。写真を撮った当時は,スカンジナビアの3カ国は交流が盛んなのでTackと書いてあるのかと思っていたが,今調べてみると,フィンランドはフィンランド語とスウェーデン語が公用語なので,2つが併記されているようだ。ということで,正確にはフィンランド語とスウェーデン語と英語で書かれたごみ箱,ということになるのだろう。

 

プロフィール

水谷聡

Author:水谷聡
@大阪市立大学 工学部 都市学科

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